便が毎日出ない便秘
口から食べた食物は胃や小腸で消化・吸収され、約6時間で大腸の入口である盲腸に達します。しかし便として体の外に出るまでには、24〜48時間もかかります。よって大腸の働きが弱くなると、便の出ない状態が続きます。
この状態が3日以上続いた場合を腸管移送時間遅延型便秘といいます。お腹は張っていきますが、直腸に便がないので便意をあまり感じません。
便がうまく出ない便秘
便が大腸の終わりの直腸に貯まると便意が起こり、トイレに座ると肛門の筋肉が緩んで便が出ます。しかし便を出そうとする時に、直腸のポケットの中に便が貯まってしまったり、肛門がうまく緩まなかったりして、便が出ないことがあります。強く力んでも思い通りに便が出ず、便が残った感じも長く続きます。
このような場合を便排出障害型便秘といいます。
便のかたさ(ブリストルの便のスケール)
便が排泄されるまでの時間が、便のかたさに反映されます。水様便では10時間、コロコロ便では100時間というように便の固さで便秘や排泄困難等を推し量る事ができます。
便の形 | 名 称 | 便の状態 |
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コロコロ便 | ウサギの糞のような便 |
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硬い便 | 固まりがくっついたような便 |
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やや硬い便 | ひび割れてソーセージのような便 |
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ふつう便 | 適度な柔らかさのバナナのような便 |
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やや柔らかい便 | 水分が多く柔らかいバナナのような便 |
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泥状便 | 形のない泥のような便 |
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水様便 | 水分のみの便 |