便秘事典トップ便秘解消法便秘体操(運動・マッサージ・ツボ)

便秘体操(運動・マッサージ・ツボ)

便秘によい運動

 寝たきりの人は便秘になりやすいことから、運動は便秘に有効だと認められています。便秘解消には、飛び上がったり、体をひねったりする動きのあるものがよいでしょう。腸管移送時間が短くなって便が出やすくなり、便の量も多くなります。ジョギングやトレッドミルなどもおすすめです。

マッサージ、温罨法

マッサージ、温罨法 お腹のマッサージもよいといわれています。へそのまわりを、右下腹部から時計回りに下腹部までゆっくりと圧迫していきます。お腹の力を抜いて、大腸に沿って押していくようなイメージで。お腹が張っているように感じた時や、就寝時、便座に腰掛けた時などにすると効果的です。
 この他、温罨法(おんあんぽう)も有効といわれています。蒸したタオルやカイロを腰やお腹に当てて、腸を温めます。

便秘ツボ

 東洋医学でいう経穴(ツボ)を指圧やマッサージにより刺激することで腸管の機能を正常に戻し、便秘を解消しようというものです。河井啓三、大沼敏夫先生の著書によると以下のとおりです。

●便秘のツボ
便秘のツボ 便秘のツボ 便秘のツボ

背中
大腸兪:第4腰椎の棘突起(背柱の真ん中)から示指と中指の幅を離した両側の位置。

腹部
天枢:へそから2寸(示指、中指、薬指分)の距離をおいた両側の位置。
大巨:天枢からさらに2寸下の方の位置。便秘の名穴といわれている。


合谷:母指と示指の間。

下肢
足三里:膝から三寸(示指から小指までの距離)下方へ離れた位置。
三陰交:下肢の内果から三寸上方へ離れた位置。

※ 参考図書:河井啓三、大沼敏夫著 よくわかる排便・便秘のケア中央法規出版。